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1分で読める強迫症の理解〜タイプ別の解説(前編)〜

 こんにちは。前回は強迫症(OCD)が「強迫観念→不安や苦痛→強迫行為→一時的な解消」というサイクルで続いているメカニズムをご紹介しました。


 今回は、この強迫症の強迫観念がどのような内容を持つことが多いか、タイプ別に詳しく見ていきましょう。

ここでは、[Bloch et al., 2008] の研究を参考に、主要な4つのタイプの中から、まず2つのタイプをご紹介します。


  1. 汚染/洗浄 

  2. 攻撃性/性的/宗教的強迫観念

  3. 確認

  4. 対称性/順序





 それでは、最初の2つのタイプから見ていきましょう。


1.   汚染/洗浄

 このタイプの強迫観念は、排泄物、虫、薬品、病気などに非常に強く不潔さや危険を感じる内容が頭に浮かびます。例えば、「手が汚れていて、病気になるかもしれない」といった考えが繰り返し頭に浮かびます。




2.   攻撃性/性的(不道徳)/宗教的強迫観念(加害強迫)

 このタイプの強迫観念は、自分の意に反して、誰かを傷つける、不道徳なこと、またはタブーとされる宗教的な内容が頭に繰り返し浮かびます。例えば、「運転中に人をひいてしまったかもしれない」といった不安に強く苦しむことがあります。一般的に加害強迫と呼ばれることが多いです。




次回予告 

 次回は、残りの「③ 確認」と「④ 対称性/順序」の強迫観念について詳しく説明します。



さらに詳しく知りたい方へ 強迫症の様々なタイプについてもっと深く知りたい方は、ぜひ以下の書籍を読んでみてください。

【読む常備薬】図解いちばんわかりやすい強迫性障害; 強すぎる「不安」と「無意味な行動」の断ち切り方 (原井宏明 監修) 河出書房新社



平田 拝

BTCセンター なごや



参考文献

Bloch et al., 2008 Meta-analysis of the symptom structure of obsessive-compulsive disorder Am J Psychiatry. 2008 December ; 165(12): 1532–1542

やさしくわかる強迫性障害 ナツメ社

よくわかる強迫性障害 主婦の友社

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