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1分で読める強迫症の理解 〜強迫症のメカニズム〜

更新日:9月21日

強迫症(強迫性障害)の症状が続いてしまう仕組みについて説明します。

まずは図を見てみましょう。


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強迫観念(Obsessions)

しつこく何度も繰り返し心に浮かぶ、考え、イメージ、衝動のことです。

例:「手が汚れている」「鍵を閉め忘れた」といった考え。



不安や苦痛(Anxiety)

強迫観念とセットで出てくる気持ち【**不安や苦痛や不快感**】です。



強迫行為(Compulsions)

その不安や苦痛を打ち消すために、繰り返してしまう行動や儀式のことです。

例:手が荒れるほど繰り返し洗う、何度も鍵を確認する。



一時的な解消(Relief)

強迫行為を行うと、不安や苦痛、不快感から一瞬、解放されます。しかしこれが、また新しく出てくる強迫観念のきっかけになって、次の強迫行為を繰り返してしまう原因となります。


これがぐるぐるしてしまって、抜け出せなくなり(OCD cycle)、生活を狭めてしまったり、自分の本当にやりたいことができなくなったりしてしまうのが強迫症です。


次回は、この4つのポイントに沿って具体的な症状をお伝えしますね。



平田 拝

BTCセンター なごや



参考文献

やさしくわかる強迫性障害 ナツメ社

よくわかる強迫性障害 主婦の友社

強迫性障害(強迫症)の認知行動療法(患者さんための資料) 厚生労働省

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