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1分で読める強迫症の理解〜不潔恐怖について①〜

今回は、前回ご紹介した4つの強迫症タイプのうち、**『①汚染/洗浄』を深掘りします。汚染恐怖には『①-1 接触汚染』と『①-2 精神的汚染』の二種類があることが示されています(Mathes et al., 2019)。本日はまず、『①-1 接触汚染』について、「病気になるかも」「汚染が広がるかも」**といった不安が生まれる仕組みを図(イラスト)も交えて解説します。」



  • 接触汚染:

    • 定義:実際に触れることや、物理的に汚染されることに対して、非常に強い不潔感や嫌悪感、「病気や不幸が起こる」といった危険を感じる強迫観念です。


  • 主なきっかけ(汚染源の例):

    • 細菌、ウイルス、病原体(コロナウィルス、インフルエンザウィルスなど)

    • 体液(汗、唾液、排泄物など)

    • 化学物質、洗剤の残留

    • 不快な人や場所からの物理的な汚れ(例:公共のトイレ、病院、お金、ドアノブなど)



  • 強迫観念の内容:

    • 「この汚れがどんどん広がってしまうに違いない」という強い確信

    • 「このままでは、自分や大切な人が重い病気になってしまう」という強い恐怖

    • 「この不潔感によって、自分自身が精神的に不安定になってしまうのではないか」という漠然とした不安 など


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  • 強迫行為の例:

    • この強迫観念からくる不安や不快感を和らげるために、次のような行動を非常に多く繰り返したり、時間をかけたりします。

      • 過度な手洗い、シャワー、入浴を繰り返す。

      • 物の消毒、洗浄を徹底する。

      • 汚染源と感じる場所や物、人との接触を避ける。 など


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次回予告:

  • 次回は、不潔恐怖の**もう一つの側面『精神的汚染』**について解説します。精神的な汚染とは何か?そして、どうして心が汚れると感じてしまうのかを深掘りします。




平田 拝

BTCセンター なごや

 
 
 

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